5G対応のソフトバンクエアー「Airターミナル5」は高速通信で光回線よりも速度が速い!?

5G対応のソフトバンクエアー「Airターミナル5」は高速通信で光回線よりも速度が速い!?

コンパクトで工事が要らず、簡単にWiFi環境を整えることができ、データ容量の制限もない、ホームルーターシェアNO.1のソフトバンクエアー。

ソフトバンクの置き型WiFi「ソフトバンクエアー」は、ソフトバンクの携帯電話の電波を使ったWiFi環境を整えるものです。

ソフトバンクの通信規格が5Gになれば、ソフトバンクエアーでも5Gに対応したWiFiルーターが登場するかもしれません・・・!と未来予想図を描いてから数年。
ついに、ソフトバンクエアーでも、5G通信が可能な機種が登場しました。

新機種は、”Airターミナル5”

本記事ではAirターミナル5の特徴に加え、ソフトバンクが実施する5Gへの取り組みについても解説します。

Airターミナル5の特徴に関しては下記の記事も参考になるのでご覧ください。

5G通信可・WiFi6対応!Airターミナル5

ソフトバンクエアー5Airターミナル5 サイズ
(H×W×D)
約225×103×103mm
重さ 本体:約1,086g
アダプタ:約232g
通信方式 5G方式
n77(3.7GHz,3.4GHz)
4G方式

AXGP(2.5GHz)
TDD-LTE (3.5GHz)
4GLTE方式
FDD-LTE (2.1GHz)
通信速度 下り最大2.1Gbps
(4G:下り最大838Mbps)
WiFi IEEE
802.11a/b/g/n/ac/ax
WiFi最大接続 128

超高速通信5G対応のAirターミナル5。

従来のAirターミナルと比較すると、ちょっと次世代を感じさせるシュっとしたデザインに変更されています。

通信速度は、下り最大2.1Gbps・・・!
あくまで理論値ではありますが、一般的な固定回線のVDSL(最大100Mbps)はもちろん、光回線(最大1Gbps)よりも速いダウンロードの速度が実現可能になっただなんて、驚きです。

データ容量無制限!

ソフトバンクエアーは従来よりデータ容量無制限のサービスを展開していました。5G対応になっても、データ容量無制限。インターネット使い放題です。

WiFi最大接続可能数は最大128ですので、家族全員で、快適なWiFi環境が期待できます。

動画視聴はもちろん、オンライン会議やオンライン授業・オンラインゲームでも、快適に使うことができそうです。

縛りなし!契約解除料無料!

従来のソフトバンクエアーの契約形態は、2年自動更新契約でした。
通信業界ではよくある2年自動更新契約や3年自動更新などのような”縛り”が2021年9月15日から撤廃され、新しいソフトバンクエアーの料金プランでは”縛りなし”になりました。

工事が要らない(ということは工事費は発生しない)ので、初期費用も据え置きでありながら、契約期間の縛りがないのは、嬉しいポイントです。

5Gでも月額料金は同じ!5,368円!

Airターミナル5の月額利用料金は、5,368円。

これまでのAirターミナル4NEXTは、2年自動更新契約で同額の5,368円でした。

最大速度1Gbpsの光回線では、2年縛りがありながら平均5~6,000円ほどします。5G通信(下り最大2.1Gbps)で更に縛りなしでこの月額利用料金というのは、かなりお得ではないでしょうか。

Airターミナル5の端末代は月月割で実質無料

5G対応のソフトバンクエアーの端末といえば、高額な印象がありますよね。

端末代 端末割賦金 月月割
71,280円 1,980円
×36カ月
▲1,980円
×36カ月

Airターミナル5の端末代の金額は71,280円ですが、ソフトバンクが従来より実施している【月月割】で実質無料になります。

通信利用料のみで、5G対応のソフトバンクエアーが手に入るのは、お得で嬉しいですね。

5Gのエリアは人口カバー率90%を達成

急速にエリア拡大を図っているソフトバンクの5G通信エリアですが、人口カバー率90%を達成しましたので多くのエリアで利用することができます。

次世代通信5G・ソフトバンクの取り組みをおさらい

第5世代移動通信システム「5G」に対応したAirターミナル5のリリースは、待ちに待ったサービスに違いありません。

「5G」は世界中ですでにどんどん拡大しており、中国では2019年中にも大規模プレサービスが実施され、2022年現在では、なんと世界の7割を占めるほどに。
一方日本では、ソフトバンクを例にとると2020年の春にサービス提供開始をしましたが、当時のエリアは”スポット”に近いほどかなり狭いものでした。
2021年の春、政府肝いりの「携帯料金値下げ」制作によって生まれた、新料金プランと共に、ドコモ・KDDI・ソフトバンクの大手3キャリア共に5Gの新プランも本格的にリリースされた形となりましたよね。

それでは、ソフトバンクの5Gの取り組みを改めてご紹介しましょう。

5th Generation “5G”

ソフトバンク 5G※画像はSoftBank公式サイトより引用

「5G」という言葉も、だいぶ馴染んできましたよね。

5G(ファイブ・ジー)とは5th Generation(第5世代)のことで、「第5世代移動通信システム」の略称です。

私たちが従来スマートフォンやタブレットなどで利用しているのは「4G」で、第四世代移動通信システム。5Gは、4Gの次の世代の通信規格ということになります。

この通信規格は、世界的に基準が定められ、ITU(国際電気通信連合)で導入方法を検証・決定しています。日本では、総務省を中心に大手通信事業者(NTT・ソフトバンク・KDDI)や有意識者などが中心となっているのです。

5Gでは利用可能な電波(周波数帯)を増加し、2020年春から本格始動しました。

5G通信速度の目安

1G 2G 3G 4G 5G
1G 2G 5G

一番の違いは通信速度。
世代交代をするにあたり、いかに進化を遂げてきたか、上記の例をみるとわかるでしょう。
5Gでは、1Gbps~50Gbpsの速度が実現するそうです。

-5Gの特長-

大容量・多接続・高速化・低遅延

これらの4つの特長を活かし、ありとあらゆるモノがネットワークに”つながる”時代がやってこようとしています。

VR・AR・MR

VR AR MR
仮想現実 拡張現実 現実と仮想現実の融合

VRは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、AR・MRは聞きなれない言葉ですよね。
これらの技術で、5Gの高速・大容量・低遅延を活かし、商品開発や科学研究・医療など、通信業界に縛られず幅広い分野での活躍が期待されています。
こちらに関しては、ちょっと想像しがたい未来図になりそうです。

ドローン活用

5Gの多接続と低遅延によって、コントロールが可能な台数や範囲が拡大し、宅配サービスをはじめとする物流への活用が期待できます。
ドローンの活用に関しても、Amazonなどの企業で実験的に行われているニュースを見ますよね。まだまだ実用化へのニュースは入ってきませんが、どのような形で実用化するのか、楽しみです。

自動運転

5Gでの信頼度の高さ、低遅延の実現により、超高速通信で、リアルタイムで車を制御できる技術も。
これにより、隊列走行や完全自動運転の実現が期待されています。自動運転に関しては、少しずつ導入実証実験を行っているようですが、現実的に実現できるのはまだ先の未来になりそうです。

商品管理(IoT)

5Gの多接続により、ショップに陳列されている商品の在庫状況をリアルタイムで把握できるようになります。更には、注文が入ってから自動発送を行うことも。
世の中の”モノ”がネットワークに繋がることで、人手不足の解消や効率化に大きく期待できます。

5Gに向けたネットワークサービス

Massive MIMO

ソフトバンク「Massive Mimo」※画像はSoftBank公式サイトより引用

2020年に本格的に商用化が開始された、超高速かつ大容量の通信を実現可能にする5G。
「Massive MIMO(マッシブマイモ)」はこの5Gの有力技術の要素のひとつ。従来のアンテナ本数(FD-LTE・・・2本/TD-LTE・・・4本or8本)よりも大幅に増量した、最大128本の圧倒的なアンテナ本数を持ちます。

大量のアンテナとビームフォーミングなどの技術を活用し、ひとりひとりに専用の電波を割り当てることができるので、通信速度が遅くなりがちな駅や繁華街でも、ストレスフリーな通信速度を実現できます。

Distributed MIMO

ソフトバンク「Distributed MIMO」※画像はSoftBank公式サイトより引用

「Distributed MIMO(ディストリビューテッド マイモ)」は、数ある基地局をひとつの基地局とみなし、基地局同士が連携するように。多重空間を、複数の通信路を基地局が協調しながら実現します。これによって、複数の基地局からの電波を利用できるだけでなく、電波干渉による低速化を防止することができます。

MultiUser MIMO/UL MultiUser MIMO

ソフトバンク「MultiUser MIMO/UL MultiUser MIMO」※画像はSoftBank公式サイトより引用

「MultiUser MIMO(マルチユーザー マイモ)/UL MultiUser MIMO(アップリンク マルチユーザー マイモ)」は、MassiveMIMO(マッシブマイモ)技術を更に応用し、既にある基地局からもひとりひとりに専用の通信路を割り当てることが可能に。

NB-IoT

ソフトバンク「NB-IoT」※画像はSoftBank公式サイトより引用

IoT=Internet of Things(モノがインターネットに繋がる仕組み)のために開発されたLTEの新技術、「NB-IoT(エヌビーアイオーティー)」。

身近にある、全ての「モノ」が通信する基地局からコアネットワークを経由でインターネットに繋がり、全国のソフトバンクの通信エリアで展開可能に。
低コストであり、尚かつ低消費電力でネットワークに繋がることができ、前述してきた自動運転や物流に限った話ではなく、無限の可能性が期待できます。

ソフトバンクの5G LABOでより楽しく・より豊かに

速さはもちろんのこと、大容量化・低コスト・低消費電力・人手不足解消・多数端末接続対応など、幅広いネットワークシステムが見込まれる5G。

ソフトバンクでは、5G LABOというサービスによって、エンターテイメントやスポーツの世界が大きく変化しています。
他キャリアユーザーでも体験できるのでぜひ一度、5GLABOで次世代のエンタメを体験してみてください。

5Gの技術がフル活用される世の中はまだ先の未来かもしれませんが、少しずつ私たちの生活に溶け込み、より楽しく・より豊かな生活が待っているに違いありません。

今後も、ソフトバンクの5Gの取り組みから目が離せませんね。